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所員のコラム【構造編Vol.9】:LVLについて

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所員のコラム【構造編Vol.9】:LVLについて

前回の集成材に引き続きLVLに関してまとめました。

LVL(Laminated Veneer Lumber)の日本語版は単板積層材である。
名前の通り、単板を複数枚、接着剤で重ねて作るEWである。
基本的には幅方向に積層したものを梁材として使う。

LVLの強度等級は①140E ②1級 ③55V-47H ④樹種で指定します。 

①140Eは曲げヤング係数。
集成材と同様に曲げ変形のしにくさである。
②は積層数に応じた曲げ強さの性能を表す。
大きい順に
特級(積層数12層以上)、1級(積層数9層以上)、2級(積層数6層以上)となる。
③は水平せん断性能を表す。接着剤の性能である。 
55V(vertical)が縦使いした場合の性能5.5N/m㎡、
47H(horizon)が平使いした場合の性能4.7N/m㎡と読む。

一般的には140E1級55V-47Hが限界とされている。
これ以上のものも作ろうと思えば作れるはずだが、コスト、納期等にに大きく影響することと思われる。

LVLと集成材はどちらも接着剤で積層することは変わらない。
違いはLVLは薄い合板を積層するのに対して、集成材は1㎝~3㎝程度の木材を積層するという点である。 

LVLを使用する際、強いというイメージで安易に使うのではなく、 性能を知ったうえで使うと更に効果的だと思います。
プレカット図にはLVL140Eとしか描いていない場合が多いと思いますが、他の性能も必ず確認しましょう。 

集成材に関しても、RWと表記されているものは注意が必要です。
プレカット業者に聞くと赤松と言われると思います。
赤松は赤松でも欧州赤松等の外材になるはずです。(国産材より安価のため)
強度等級が同じでも、せん断およびめり込み性能は樹種で決まるため、赤松より欧州赤松のほうが低い。

また、建売住宅ではホワイトウッドEWを柱に使うことが多い。(安価のため)
ホワイトウッドとは白木である。 白木はシロアリの大好きな木ですね。やわらかいのです。
薬剤処理するとはいえ好ましい選択とは思えません。

木材は適材適所を見極めて使用したいところです。

松本設計
構造設計室 長井

 

※個人的な印象による表現が含まれています。ご了承ください。