柏市末広町事務所ビル
木の質感が、働く場にやわらかな価値をもたらすオフィス
本プロジェクトは、千葉県柏市に本社を置く広島建設さまの新たな拠点となるオフィスです。
「オフィスビルの木質化」をコンセプトに、都市型オフィスに求められる機能性と、天然木がもたらす温かみや快適性の両立を目指して意匠設計を行いました。
- 建設地
- 千葉県柏市
- 建物用途
- 事務所
- 構造規模
- 鉄筋コンクリート造
- 階数
- 6階
- 建築面積
- 475.95㎡ / 143.97坪
- 延床面積
- 2783.96㎡ / 842.14坪
- 業務内容
- 意匠設計・構造設計
- 竣工
- 2026年3月
都市型オフィスに求められる機能を、明快に積層した構成
建物構成は、1階を駐車場、2階を来客用の打合せスペース、3階〜5階を執務スペース、6階を大会議室としています。
来客対応、日常業務、全社会議など、それぞれの用途に応じた機能を各階に整理することで、使いやすく明快なオフィス構成を実現しました。
環境や条件に応じて使い分けた木質化計画
木質化にあたっては、部位ごとの環境条件や法的条件に応じて、適切な処理を施した天然木を採用しています。
街との接点となるエントランス外部周辺には熱処理木材を用い、内装制限が求められる箇所には不燃処理木材を採用しました。
木の魅力を活かしながら、安全性や耐久性にも配慮した計画としています。
素材の対比が生む、2階打合せスペースの心地よさ
2階の打合せスペースでは、天井をスケルトン仕様とし、RC造の躯体と天然木の仕上げ材とがバランスよく調和する空間を目指しました。
無機質な構造体の表情と、木のやわらかな質感を組み合わせることで、来客を迎える場にふさわしい落ち着きと印象性を与えています。
働き方の切り替えを促す、執務階の空間構成
3階〜5階の執務階では、執務エリアを白を基調とした空間とし、集中しやすい環境を整えました。
一方で、国道沿いのガラスカーテンウォール周辺には、Web会議や打合せ、昼食などに利用できるエリアを配置しています。
用途に応じた空間の切り替えを促すことで、日々の業務にメリハリを生み、生産性の向上にもつながることを期待しています。
大空間と分割利用を両立する、6階大会議室
6階ホールは、天井高さ約5m、最大250名を収容できる大会議室として計画しました。
通常時はスチールパーテーションにより5室の会議室に分割して使用することも可能です。
天井には格子状の天然木ルーバーを採用し、大空間として使用する場合にも、分割して使用する場合にも違和感のない意匠とすることで、機能性と空間の一体感を両立させました。
結びに
本計画では、木質化によるやわらかな空間価値をオフィスに取り入れながら、用途ごとの明快な構成と、働きやすさに配慮した環境づくりを行いました。
都市型オフィスにおける新たな木質化のあり方を示す一例となれば幸いです。















